秋はススキ



秋はススキが良い。

関西でススキを楽しむのならどこか。

葛城山の山頂、奈良の曽爾高原、和歌山の生石高原が知られている名所だ。

今回はそのうちの一つ、生石高原に行ってきた。

 

ここ生石高原の良いところは登山が不要なことだ。車で山頂近くまで上がれてしまう。

今回は同業他社の同年代(50歳代)の方々から『楽でええところに連れて行って欲しい』とオーダーを受けていた。前回、二上山にご案内した時は『めっちゃシンドカッタ』とお𠮟りを受けていたので、今回は超らく楽ハイキングを企画した。

 

ススキがもっとも美しいのは夕方だと思う。

堺の集合時間を14時とし、夕方のハイキングを楽しむことにした。

 

生石高原に到着。

さっそく散策しながら山頂へ歩く。

おー!と我がパーティから声が上がる。

 

野原一面のススキは圧巻である。

サラサラと風が渡り、穂先が波打つススキの美しさ。

シンドイという声は誰からも挙がらず、ただススキを眺めながら歩いている。

ヨカッタ。ココニシテ。

私はホッと胸を撫でおろし、写真撮影を開始した。

 

有田湾へと夕日が吸い込まれる。

その瞬間、空からと海からの夕日に透けるススキが撮れた。

 

キラキラと黄金に輝く穂先。この時間ならではの輝きだろう。

 

陽が落ちるまでのこの一瞬。

青とオレンジの融合。雲、ススキのシルエット。寒そうな木。

何もかも素敵だ。

 

頬に当たる冷たい風も心地いい。

 

ブライダルフォトで来られていた2人。

メイクさんとカメラマンも帯同で撮影されていた。

私にも撮影を許可してくださり有難うございました。

色んなポーズをとられていたが、私はポーズを解いたこの瞬間が良いと思った。

画面の手前にススキが入るよう遠い位置から撮らせてもらったが、すごく素敵な写真が撮れたと思う。

 

 

陽が沈んだ。

フィナーレの秋の夕雲がサヨナラを告げている。

参加者には満足いただけたようだ。

陽が落ちると強制終了となるのもオツなものだ。

夕日にはアンコールもちょっと待ってもない。この瞬間が全てなのだ。

 

 

夕方の生石高原はいかがだったろうか。

堺から約1時間30分で行ける私のお気に入りの場所。

機会があれば一度訪れてみてはいかがでしょう。

 

このシーズン(ススキの見頃)の土日は駐車場まで長蛇の待ちが出ているようで、出来たら平日がおすすめです。